昔は怪我したら消毒・赤チン・ジュクジュクしないように乾燥させましょうって方針だったのが、最近は「傷は乾かさない・消毒しない!湿潤療法でキレイに治しましょう!」ってのが主流になりつつあるよね
でもいざ子供がケガした~って小児科つれてっても、まともに湿潤療法やってくれるところって案外ないんだよな~
ネットを見ると「キズパワーパッド(ハイドロコロイド包帯)で万事OK!」ってよく見るけど、血と汁でグチャってる傷にハイドロコロイド包帯貼ってみても、傷はずっとぐちゃぐちゃだし剥がす時は痛がるし、本当にこれであってるのか……?ってなって、結局毎回ワセリン+大型絆創膏でお茶を濁す始末
そんなある日、息子くんが例によって膝を大きく擦りむいて帰ってきたので、『ここはひとつ「湿潤療法やってます」って標榜してるお医者さんで正しいやり方を教えてもらおうじゃないか!』と思って、通える範囲で湿潤療法やってるところを探して行ってきた
湿潤療法の前準備
・傷を乾かさないこと
・傷を消毒しないこと
・傷は流水で綺麗に洗い流すこと(石鹸でこするのはNG)
必要なもの(実際に病院で処方してもらったもの)
・プラスモイスト
・テガダーム(防水フィルム)
1.傷を流水で綺麗にします。
2.軽く水分を拭き取り、傷の大きさにあわせて「プラスモイスト」を切ります。
3.切ったプラスモイストにワセリンを少し塗り、傷にあてます。
※プラスモイストは粘着性がないので、滑り落ちないようにワセリンを使う。(ワセリン必須ではない)
4.テガダーム(防水フィルム)を適当な大きさに切り、プラスモイストがズレないように張ります。
※大き目の傷や、膝や関節部に貼る場合は、テガダームを2枚切って上下半分ずつ貼ると、はがれにくくなって良い。
これで完成!
プラスモイストを当ててれば、傷から浸出液が出てる間でも、傷の周辺部分までジュクジュクになったりしないし、テープは薄いのに剥がれにくいしムレない ハイドロコロイド包帯よりずっと使いやすいぞ!
1日1回、お風呂の時に傷を水でさっと洗って張り替えていれば、1週間程度できれいな新しい皮膚ができてました。
上皮化したらあとはハイドロコロイド包帯で皮膚が傷つかないようにガードするだけで良いそうなのですが。
ハイドロコロイド包帯は剥がす時に毛を引っ張って痛いんだよね~ 小さい擦り傷ぐらいならいいけど、足の大きな傷とかはちょっとな……
そんだけ粘着力が高いのに端のほうからべろべろ剥がれてきやすいという矛盾……
お医者さんは「端を丸くカットすると剝がれにくいよ」って言ってたんだが、そんな手間かけるくらいならプラスモイストとテガダーム切って貼ってるほうが剥がれにくいし剥がす時も痛くないしええやん、と思ったのだった
ちなみに「湿潤療法の処置」と「ワセリンの処方」は保険適用だけど、プラスモイストやテガダーム、ハイドロコロイド包帯の処方は自費になるよ
プラスモイスト1/2枚で500円ぐらい、テガダーム5cm幅1mで400円ぐらいだった(ハイドロコロイドは持ってたから処方なし)ネットで買うのとそう変わらんね
「何を使うか・どう使うか」がわかったので次からは自前で湿潤療法できるぞ!