ぼっちママのぼちぼち育児

ゲーム大好きわんぱく息子くんとぼっち気質ママemanonの日記。

「ナツノクモ」が好きだったけど「おやすみシェヘラザード」はイマイチ

ナツノクモ(1) (IKKI COMIX)

ナツノクモ(1) (IKKI COMIX)

本棚が溢れてきたので手持ち漫画の電子化作業をしています。ジャンル的に熱が冷めてしまったけどなんとなく手放せないでいる同人誌とか。好きだし手元に置いてはおきたいけどそうそう読み返さなくなった商業漫画とか。
これは読み返したいから本の形で置いておきたい、と思ってこれまで電子化しなかったのもいくらかあって、そのうちの一つが「ナツノクモ」。 
送料無料で全巻セット1153円か~~。10年以上経つのだから仕方がないんだろうけどね。
当時自分がMMOにはまりたおしてたせいもあって、あのVRMMOの世界観にシビれたもんだったなあ…と、久々に全巻読み返してああやっぱりおもしれぇなぁと思った。当時は「えーーーなんでそこで終わるの結局動物園どうなるのトルクやリーゼに救いはあるの?」って色々考えてモヤモヤしたものだったけど、読者にそう思われるうちに切り上げて正解だったんだろう。多分。


ナツノクモ読み返してて、ふと作者はいま何やってんのかなって思っちゃったのね。web連載やってるのか。
「おやすみシェヘラザード」。映画レビューと百合、って「彼女と私のお泊まり映画」ともろかぶりだけどいいんだろうか。相手方もう連載終わってるからいいのか。
テーマは似てるけど内容は全然違うね。お泊り映画は、映画鑑賞を通して二人の女性の距離が近づく話を描いている、つまり主題は恋愛だけど、シェヘラザードはそうじゃない。
シェヘラザードは『この映画すっごい面白いのに人に説明しようとすると全然面白くなくなるのウケるよね?』つまり #好きな映画をつまらなそうに紹介する というハッシュタグの漫画化だな。でもそれだけじゃあ読者はついてこないだろうから釣り餌として百合とエロを足している。
何がつらいって、キャラの魅力とか濃いエロとか繊細な百合描写とか、そういうところが全部おざなりなのに映画をつまんなく紹介されても何を楽しめばいいのかわからない。つらい。

別にやっつけで百合エロやってるわけじゃないと思う。百合もエロも描くのが嫌いなわけじゃないんだろう。けど、『評価してほしいのはそこじゃね~んだよなぁ~』っていう作者の意識が見えちゃってるのよね。つらい。
知ってる映画なら面白いのかなぁー。映画疎い勢はどこを楽しめばいいのかなー。キャラ増やしてきたしこの先話の展開面白くなるのかなー。


ナツノクモ以降、百舌谷さん(5巻でリタイア)や葬送のリミット(試し読みでリタイア)がときめかなくて、ナツノクモと世界観が一緒だからというので空談師も読んだけど内容あまり覚えてなくて(面白くなくはなかったと思う)。
癖のある絵柄が好きで、世界設定が好きで、色々拗らせたキャラたちが好きで、なんとなく「いつかはまたナツノクモみたいに心躍る新作が読めるのでは」「今回のはアレだったけどジャンルが違えば面白くなるのでは」と新作が発表されるたび心のどこかで思ってたけどもうそろそろ諦めようかと思った。
ナツノクモはたまたま時代が良くて『作者が描きたいこと』と『自分が読みたいもの』がかっちりはまったから面白かったんだな。私にとってはあの作品だけが特別なんだよな、と10年たってやっと思えたっていう話。
いい機会だから全8巻を電子化しました。
データが残るとはいえ、好きだった本を裁断するのって結構勇気いる。ずいぶんと焼けが進んでて、取込設定に苦労した。


もし「ナツノクモのその後を描く新作!」とかって過去コンテンツに縋りだしたら苦笑いしつつも買っちゃうと思う。

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